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『化粧品成分ガイド 第7版(フレグランスジャーナル社)』について、化粧品成分検定1級に合格した体験をもとにレビューしてみました。言いたいことをざっくりまとめると次の3点です。
- 化粧品成分検定1級はテキストだけでも合格できる
- でも、普通に読み物として面白い!検定受験しなくても化粧品好きならおすすめ
- 試験勉強に使うなら、テキストとの分類の違いなどに気を付けて
それぞれの詳細は、後ほど詳しく紹介します。
化粧品成分ガイド 第7版の内容をざっくり紹介
『化粧品成分ガイド』は2000年に第1版を発刊されてから、20年以上読まれ続けている化粧品の成分を学ぶ定番の本です。現在(2021年12月)は第7版が販売されています。
化粧品成分検定協会の公式サイトのおすすめ教材で紹介されてるので、検定受験者のためのテキストかと思いきや、受験しない人でも化粧品企画や販売といった仕事に就きたい人や就いている人にも読まれているようです。
化粧品成分ガイド 第7版の入手方法
『化粧品成分ガイド 第7版』は、普通に本屋や通販(Amazonなど)で買えます。古本屋にも在庫があれば中古の本を買えますが、昔の第5版や第6版を買わないよう注意です。ちなみに私は図書館にあるのを見つけ、まずは試し読みということで借りてきました。値段は3,300円です。
化粧品成分ガイド 第7版の内容
『化粧品成分ガイド 第7版』は第1部~第3部プラス、Q&Aという構成になっています。
「この本の活用法」や「化粧品を全成分表示にすることによる消費者のメリット」などについて書かれています。序章って感じです。
「化粧品と医薬部外品の違い」「化粧品と薬機法」「化粧品の分類」などを記載。化粧品の成分を覚える前に身につけておくべき知識って感じです。化粧品成分検定のテキストを持っている場合は、そちらでも学べます。
いよいよ本題って感じです。化粧品成分検定テキストと同様に水性成分や油性成分などについて紹介していますが、数が圧倒的に多いです。一部テキストと比較してみましょう。
水性成分:テキスト11種、ガイド28種
油性成分:テキスト11種、ガイド99種
界面活性剤:テキスト8種(詳細を紹介しているもの)、ガイド38種
化粧品成分検定1級以上の知識を身につけたい、受験の有無を問わずとにかく化粧品の成分に詳しくなりたいという人も納得のボリュームかと思います。
カウンセリングする側へのアドバイスから、消費者側へのアドバイスまで幅広く網羅しています。たとえば・・・
- 自分が敏感肌かどうか見分ける方法は?
- 肌質って一生変わらないの?
- ニキビ隠しにファンデを厚めに塗ってもいい?
かなりざっくりしてますが、『化粧品成分ガイド 第7版』の内容を紹介させてもらいました。では、こちらの内容を踏まえて冒頭の感想について詳しく書いていきます。
化粧品成分検定1級はテキストだけでも合格できる
「化粧品西部検定1級or2級に受かるために、化粧品成分ガイドを買った方がいいか?」という意味で、ガイド本に興味を持っているのであれば、答えは「買う必要はない」でしょう。
現に、私もテキストと問題集だけで化粧品成分検定1級に合格しました。理由としては、試験で問われる成分はほぼほぼテキスト内に載っているからです。
まれにテキストでは名前しか書かれてない、詳細が分からない成分が試験に出ることもありましたが、問われることはおおむね成分の分類(水性成分や油性成分など)なので、テキスト内にある内容だけでも事足りるのです。
もちろん、試験で詳しく聞かれない成分もしっかり勉強したいというのであれば、ガイドを買った方がいいです。でも、効率的に合格点を目指せればOKというのであれば、化粧品成分ガイドは試験勉強に必要ないでしょう。
でも、化粧品成分ガイドは普通に読み物として面白い!
「じゃあ、化粧品成分ガイドっていらない子じゃん」ってなるかというと、そうじゃないんですよね。普通に読み物として面白いので、検定受験しなくても化粧品好きならおすすめします。
といいますのも、化粧品成分検定のテキストに載ってる成分って種類が少なくて、市販の化粧品の成分を読み解こうと思ったら載ってない成分もいっぱいあるんです。
なので、頻繁に化粧品に使われる成分を網羅している化粧品成分ガイドはやっぱりあった方が実践面では役に立つと思います。
私は図書館で本を借りて試し読みをしましたが、後々買おうと思いました。
ですので、化粧品成分検定1級に合格した人でも、より実践的な知識を得たいと思ったら、化粧品成分ガイドで知識をバージョンアップさせるのがよろしいかと思います。
試験勉強に使うなら、テキストとの分類の違いなどに気を付けて
最後に、『化粧品成分ガイド 第7版』を化粧品成分検定の試験勉強に使う予定の人への注意点です。
化粧品成分ガイドと化粧品成分検定公式テキストでは一部、分類や表記などが違う箇所があります。
ですのでガイド基準で覚えると、テキストベースで出題される試験問題が分かりにくくなる場合があります。たとえば、次のようなケースです。
【1】テキストでは油性成分(シリコーン)に記載されている「ジメチコン」が、化粧品成分ガイドだと「その他添加物」に記載されている。
【2】テキストで色材と書かれているものが、化粧品成分ガイドだと「着色料」と書かれている。
【3】テキストで体質顔料と書かれているが、化粧品成分ガイドでは「体質粉体」と表記されている(ガイドによると、現在は体質粉体の方がメジャーらしい)。
【4】「エタノール」はテキストでは水性成分に分類され、その中で溶媒に使われることにも触れているが、化粧品成分ガイドだと「溶媒成分」というテキストにないカテゴリを設けてその中で紹介されている。
色材と着色料くらいの違いならニュアンスで分かりますが、エタノールを「水性成分」と覚えるか、「溶媒成分」と覚えるかは大きな違いです。
試験のメインともいえる「全成分表示例」で溶媒として用いたエタノールがあったとして、試験で「この成分の分類を答えよ」なんて聞かれたら・・・ってことになります。
左の成分を見て右の分類を答える というケースは多々あります。 |
なので、化粧品成分ガイドを使って試験勉強する場合は、あくまでテキストに詳しく書かれていない成分の働きや特徴を確認するのに使うのがいいかと思います。分類などはテキストベースで覚えるようにしましょう。
以上が、化粧品成分検定1級に合格した視点からの『化粧品成分ガイド 第7版』レビュー&内容紹介でした。
今回のレビューやアドバイスが化粧品成分検定の合格の保証をするものではありませんが、これから受験する方に少しでも参考になれば幸いです。
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