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私は初心者レベルから独学で勉強を始め、2019年に埼玉県で登録販売者試験に一発合格しました。その個人的な視点から、登録販売者試験の難易度について書いていきたいと思います。
同じように「知識ゼロから登録販売者試験を受験する」という人は多いと思うので、おそらく近い目線での体験談になるかと思います。
また埼玉県の登録販売者試験は首都圏ブロックに属するため、同じブロックの東京・神奈川・千葉で受験する人にも参考になるかと思います。
試験当日やその後の感想も紹介しますので、少しでも参考になればい幸いです。
埼玉の登録販売者試験は難しい?難易度に対する率直な感想
私の合格証です |
すでにご存じかと思いますが、登録販売者試験の合格率は都道府県によって異なります。また、受験する年によっても差がありますが、合格率の目安は低ければ30%台、高ければ50%台が相場です。
そんな中、私が受験した2019年の首都圏ブロックの登録販売者試験(埼玉県)の合格率は23.4%でした。この数字だけでもお察しいただけることでしょう。
登録販売者試験の難易度は、そこそこ高いというのが受験した率直な感想です。
正確に言うと、過去5年分の試験問題と比べても難易度が上がったと感じました。
薬剤師も認める難易度アップ
私には現役薬剤師の知人がいるのですが、薬剤師目線から見ても昔と比べて埼玉(=首都圏ブロック)の登録販売者試験の難易度は上がってるそうです。
あくまで知人薬剤師の個人的な見解ですが、昔の試験は簡単で合格者が増え過ぎた→登録販売者の飽和状態を招く恐れがある→だから試験の難易度を上げたのではないか……とのこと。
登録販売者が飽和状態って話題は噂レベルながらも度々耳にするので、まったくない話ではないと思います。
合格率から考える、埼玉(首都圏ブロック)の難易度
埼玉含め、首都圏ブロックの合格率からも難易度について考えてみました。2020~2021年の結果は次の通りです。
埼玉県・・合格率30.1%、受験者数2,490人(前年比‐648人)
東京都・・合格率33.0%、受験者数4,437人(前年比‐689人)
神奈川県・・合格率38.7%、受験者数2,671人(前年比‐725人)
千葉県・・合格率34.4%、受験者数2,140人(前年比‐609人)
埼玉県・・合格率40.8%、受験者数3,506人(前年比+1,016人)
東京都・・合格率43.2%、受験者数6,159人(前年比+1,722人)
神奈川県・・合格率48.8%、受験者数3,311人(前年比+640人)
千葉県・・合格率41.4%、受験者数3,614人(前年比+1,474人)
【埼玉県】登録販売者試験の難易度が上がったと感じた理由
首都圏ブロックで登録販売者試験を受験した自分が、難易度が上がったと感じた理由はたったひとつです。
それは、漢方薬とそれを構成する生薬の出題傾向が変わったこと。
漢方薬と生薬は、登録販売者試験でも特に手こずる分野です。これは、登録販売者試験について少しでも聞きかじっている人ならご存じのことでしょう。
なので、あくまで試験に合格することを目的とした場合は、切り捨ててしまう人もいます。実際、ひと昔前に合格した知人は「漢方を全部覚えるのは無理だから、分からないところが出たら諦めた」と言ってました。
昔はそれで良かったのかもしれません。漢方で数問捨てても、ほかが満点ならいいのですから。でも、2019年の登録販売者試験は出題傾向が変わったために、それでは合格できなくなりました。
具体的に、どう出題傾向が変わったの?
これは私の個人的な感覚ですが、2019年より前の登録販売者試験は、漢方(or生薬)はそれだけで出題される傾向にありました。
たとえば…
- かぜの諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤はどれ?
- 胃腸に作用する生薬はどれ?
という感じです。
しかし私が受験した2019年の登録販売者試験は、問題の選択肢に西洋薬と漢方薬(or生薬)を並列するケースが目立ちました。たとえば、「解熱鎮痛薬の成分で間違えているものはどれ?」という問題が出たとしましょう。
その場合、選択肢に「アセトアミノフェン」や「エテンザミド」といった西洋薬に用いられる成分だけでなく、「カッコン」や「カンゾウ」といった、漢方薬に用いられる生薬も並ぶのです。
その結果、これまでは数問だから捨てても大丈夫と思われていた漢方・生薬系が盛り込まれた問題の数がぐんと増えます。もちろん、今まで通り漢方・生薬単体の問題も出ます。そうすれば必然的に合格が難しくなるわけです。
私が受験してから数年経ったので、2021年(令和3)の埼玉の登録販売者試験の試験問題も確認してみました。やっぱり、西洋薬と漢方薬(生薬)を選択肢に並べた問題はありました。ざっと問題を見ただけですが6問は該当しています。
2019年以降、こうした出題がスタンダードになっているのかもしれません。ですので、2022年に受験する方も念のため気をつけておくとよいでしょう。
登録販売者試験はさりげないフェイクにも注意
さらに、登録販売者試験は選択肢の文章にさりげないフェイクを入れてきます。たとえば…
正:バラ科のホンアンズやアンズの種子を基原とする杏仁(キョウニン)
とあるべきところが、さりげなく
誤:シソ科のホンアンズやアンズの種子を基原とする杏仁(キョウニン)
となっている感じです。フェイクと西洋薬&漢方薬(生薬)が混在した問題のダブルパンチはなかなかきつかったです。
一方で漢方や生薬が絡まない「医薬品概論」や「薬事関係法規・制度」の難易度は、過去問と比べてもさほど変わっていないと感じました。
なので、山はって漢方系の勉強をしたり、最初から漢方系は捨てたりしなければ、そこそこ高い難易度とはいっても独学で合格できると思います。
埼玉県で受験した登録販売者試験。受験当日の感想
つづいて、登録販売者試験の試験当日の感想を紹介します。くだらないことも多いかもしれませんが、ぜひお付き合いください。
1.試験問題を60分で解き終えて見直しを登録販売者試験は「午前の部」と「午後の部」で構成されていて、それぞれの試験時間は2時間となっています。ですが、5年分の過去問を解き、しっかり試験勉強をしてきたのであれば、どちらも1時間ほどで試験は解き終わるでしょう。
問題を解き終えたらすぐ教室を出るのではなく、1問ずつしっかり見直しをすることをおすすめします。試験時間で同じ問題を2回解くイメージです。実際私はそうしました。
見直しで「ここ間違ってるかも?」と書き直したら、最初の回答が正解だった…というリスクがないとは言えませんが、私は見直しで午前・午後の部それぞれ3~4問正解数が増えました。
さっきも言いましたが、登録販売者試験は選択肢の文章にさりげないフェイクが入ってるので、そこを見落としていないかの確認は2回目の方ができます。1回目は、どうしても「問題解き終わらないと」という焦りがありますからね。
私が受験した年は、問題文に「不適切なものはどれ」というものがあり、試験直後はネットで話題になりました。「適切なものはどれ」と勘違いしてしまったという人が多かったのです。過去問でも後者の問い方がほとんどだったから、思い込みもあったのでしょう。
実は私も勘違いしてしまった1人で、見直しの段階で間違いに気づきました。このときは「あっぶね~。セーフ!」と胸をなでおろしたものです。というわけで…
- 見直しはぜったいすべき
- 見直しのために試験は60分で解き終わるのがベスト
というのが私の感想です。
2.大学(受験会場)は思ったより広い
ここからはくだらない感想です。ひさびさに大学へ行くと、その広さに驚きました。案内に「大学は駅から徒歩5分ね」とあっても、それは入口までの所要時間で、自分の教室まで5分で着くわけじゃありません。
しかも、受験当日の会場は混み合います。私はキャンパス内でも歩くことを想定せずに出かけたせいで、あやうく遅刻しかけました。
学生時代は遠い昔のこと…というみなさん、大学は思ったより広いです。ご注意ください。
3.昼休みの場所取り合戦問題
登録販売者試験の昼休みは席取り合戦でした。午前の部が終わり教室を出ると、廊下やエントランスにあるソファーやテーブルなどは完全に埋まってるんです。さらに、階段にも座り込む人がいて、出遅れた私は完全に居場所がない状態に。
その結果「これ、立ってご飯食べなきゃいけないの?」と諦めて立ち飯をしてしまいました。
蜜を避ける今となっては、全員席で昼食を食べなさいといった指示が出ているかもしれません。イレギュラーな時期なので、可能なら昼休みルールを事前に確認しておくと、当日にバタバタせずにすむでしょう。体験談ベースですが、参考になれば幸いです。
登録販売者試験の勉強法に悩んでいませんか?
埼玉県の登録販売者試験の難易度について調べている方の中には、まだ勉強法が決まっていないという人もいるかもしれません。自分でテキストや過去問を選んで独学するのもいいですが、- ひとりで最後までテキスト読めるか不安
- 分からない所があったらどうしよう
- スケジュール管理ができるか心配
- 効率的に学習したい

- 試験に申し込んものの全然勉強してない
- 試験間近なのに勉強が間に合わない
- 最小限の勉強時間で合格したい
- スマホやPCを使って効率的に学習したい
- 通信講座でもコスパを抑えたい
- 1人でモチベーション維持できる自信がない
- 初心者なのでイチからしっかり学びたい
- テキストと講座どっちも欲しい
- フォロー体制がしっかりしてるところがいい
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